2011年12月31日土曜日

こんな本を読んだ 官僚の責任



言わずと知れた、官僚(ついでに政治家)批判、しかし「絶望だよね、日本」ではなく、「こうしようよ、こうすりゃいいじゃん」の話も散りばめられていて、読ませる。
さすがに、元とはいえ東大卒のエリート官僚の書いた本である。

なぜ、霞が関の官僚、そしてそれに「従わざるを得ない」政治家が、国民を無視した行動を取るのかがよく分る。
固有名詞も満載である。

しかし、この手の本を読んでいつも思うのは、例に挙げられている酷い天下りの話が出たときに、そこで固有名詞が出ないことだ。
出しゃいいのに。
「天下りをした人間」のリストなんてすぐ作れるはずなので、これを作って公開すりゃいいのに。
どこに住んでいるのかなってすぐ分かるんだから、これも公開すりゃいいのに。
天下り先で得たお金を全額返済するように、法律を作りゃいいのに。
官僚たちの給料についてもこの本は具体的に金額を明示してくれているが、貰い過ぎである。
半分にすりゃいいのに。
それでも「日本のために」という人が官僚になってくれればいいのに。

ところでこの本で、著者の古賀氏は何度か、若き・志の高い官僚たちを紹介しているが、そういう人達が、天下りの要員になるのだ。

で。

まぁ、とにかく金持ちの年寄りが現役で居過ぎることがすべての元凶だと思う。

政治家も官僚も、定年制(59歳が適当だと思う)にすりゃいいと思う。
政治家も官僚も、現在の給料・ボーナスは半額でいいと思う。
天下りは全面禁止にすればいいと思う。
現在天下りしている奴は即刻首、勿論退職金なし、でいいと思う。
民間の1/10、下手すりゃ1/100の家賃の公舎に住む官僚たちは、相当の民間の住居並みの家賃を取り立てればいいと思う。
どうして、そんな簡単なことができないのが、不思議なのだが、答えは簡単、官僚と政治家が自分たちが損しないようにがっちりタッグを組んでいるからだ。

もう一度言うけど、たとえ上記のような厳しい環境になったとしても「日本のために!」という人が官僚や政治家になってくれればいいのに。

消費税が上がるそうだ。

そうでないと、国際競争力が下がるそうだ。
嘘に決まっている。
官僚や政治家が自分たちの懐を膨らませるだけである。

こんな本を読んだ+こんなCDを買った 意味がなければスイングはない+ルービンシュタイン ショパン ワルツ集



村上春樹氏のエッセイである。
音楽に特化したエッセイである。
村上氏のエッセイは、音楽の話がかなり多いのだが、この本はまさに音楽の話のみ、氏のファンにはたまらない一冊である。
僕の事情を言えば、この人の音楽関連のエッセイは何を読んでも「よし、聴いてみよう」と思ってしまうので、非常に困る。
今回は、ウィントン・マルサリスやスタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーンといった超メジャーなミュージシャンとアルバムが取り上げられているので、「うん、うん、分かる」という感じが大変心地よい。
勿論、この本で初めて知ったミュージシャンもいる。
※「初めて知りました」というのは全然恥ずかしいことではない。

本書は、とても自然に流れるような、重箱の隅的話も満載であるが、某ジャズ評論家Gのような上から目線がなく、嫌味もないので、大変楽しい。

ところで、この本で紹介されている、ルービンシュタインを買ってしまった。
こちらである。
だから困るんだよな。。。
しかも、ちょっといいし。。。

こんな本を読んだ アップルを創った怪物



言わずと知れたもう一人のスティーブ、ウォズニアックの伝記である。
こっちがベストセラーになってしまったので(本人同様)中々目立たない本である。

 

そもそもアップルⅠとⅡを設計・開発・制作したのは、ウォズニアックなのであるからその辺の話は(IT業界の人であれば)面白いはずであるが、この本、ちっとも面白くないのだ。
全体が、ありがちな「外人口調」の「~なんだよ。」とか「~だと思うかい?」などの言葉が並び、不自然極まりない。
勿論、本人が書いたものではなく、数十回に及ぶインタビューをまとめたものであることは知って読んだのだが、それにしても。。。
また、(ほんの少しでも)所謂IT系(あるいは理科系)の「知識」が無いと、ついていけない。
読んでいて、「う~ん、ついていけん、この人には。」と正直に思う。

でも、こういう人だからこそ、「もう一人の」アップルを創った人、って言われるんだろうと思う。

ご興味があれば読んで欲しいが、ジョブズ本の流れでこの本(2000円もする!)を買うと後悔するだろう。

うん、原書で読むと面白いかもしれないな。

こんな本を読んだ 門



10日もブログを更新していなかった。
毎日、TwitterやFacebookや自分のHPやお客様のHPを更新しているので余り怠っている感覚はないのだが、10日は長すぎると思う。
ブログとTwitterやFacebookとの「使い分け」について、内田樹氏が示唆に富むブログを公開している。面白いと思う。



2011年もいよいよ押し迫り、明日は大晦日である。
クリスマス(があったことを大半の人が忘れているのではないだろうか?今週の日曜はクリスマスだったんですよ(誰にともなく))以降、我が国は一気にお正月に向けて慌ただしくなる。
無駄に慌ただしくなる。
何でもいいから、とにかく年内に!である。

大掃除とかいい例であると思うが、「年に一度の大掃除、お家をきれいにしましょう!」とか言われると、「はぁ?」と思う。
皆、そんなに普段掃除をしないのだろうか?
我が家は、僕がサラリーマンをしていた時代も含めて、常にきれいであった。
毎日、必ず、徹底的に掃除機をかける。
クイックルワイパーを駆使して、家中拭きまくる。
毎日である。
休日も、「汚れてるな。」と思えば、窓も拭くし、サッシのデコボコのところも拭くし、照明器具も綺麗に洗うし、網戸も洗うし、部屋の隅を(家具をどかして)掃除するし、月一くらいで不要な大きなものを捨ててきた。
ダスキンの小さなモップをレンタルしているが、返す時は、窓から壁からベランダの床から玄関の床から共有部分の床まで拭いて拭いて拭きまくって、真っ黒にして返す。家中、ピッカピカである。
つまり、大掃除なんかしなくても、いつもきれいだ。
普段、まめに掃除をしていない家は、大掃除を終えた翌々日くらいにはもう家の隅にホコリがたまってるんじゃないのか?



ところで、年末に近づくと、この漱石三部作の最終巻「門」を読みたくなる。
「三四郎」、「それから」の内容を思い出しながら、宗助と御米の生活に感情移入する。
大いに満足して読み終えた後、大嫌いな評論家、柄谷行人氏の解説を腹を立てながら読むのも年末ならではで、なかなかよろしい。

しかし、ここのところ年をとったのか、文庫が厳しい。
小さい字が読みにくい。
まぁ、それを理由に、「ここ、丁寧に読みたくない」所をすっ飛ばして読む、いい口実にもなっているのだが。

2011年12月20日火曜日

こんな本を読んだ 嘘みたいな本当の話



日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクトとしてまとめられた、面白実話集。
内田センセは、この149のストーリーから「日本人の特性」とかまで言及されているが、そんなの関係なく面白い。

ただし、個人的には、新潮文庫のデキゴトロジーのシリーズのほうが面白いと思う。

こんな本を読んだ ウェブ進化 最終形





HTML5。グーグル・アップル・マイクロソフトが支持するウェブの共通言語。
本書を読むと、HTML5が出てきた背景、グーグル・アップル・マイクロソフトがそれぞれのブラウザに採用するに至るいきさつを知ることができる。 
アップルが、Flashを排除してHTML5を推進したその背景も興味深い。
HTML5が今後の主流になるだろうと思わせる。
とても面白く興味深い本だが、本のタイトルはどうかと思う。
また、CSS3に関する記述も欲しい。
まぁ、CSS3に関しては他の本を買うからいいんだけど。


ところでJimdoを利用したホームページ制作を生業にしているわけだが、JimdoってHTML5なのである。
むふふ。

2011年12月19日月曜日

相模原市議会議員F氏役員忘年会にて

昨夜は、相模原市議会議員F氏の役員の忘年会、と言っても会費制である。
僕も、情報なんちゃら部長なので、参加する。

F氏の後援会はもんのすごく結束が固いので、実に居心地がよろしい。
今、政治は何もかも「遅い」と思うが、F氏の行動は早く・速い。
F氏のブログを見てもわかるが、陳情に実に素早く対応する。
早ければ当日、遅くとも翌日か翌々日には対応に走る。
頼りになる。


皆さん、十分に酔っ払っておられたが(下の写真参照)、時間になったらさくっと解散。
皆さん大人だなぁ。
二次会にも行ったがこちらも大分はっちゃけた。
英気を養ったので、また頑張ろう。
F議員、ありがとう。

※万一、写真を掲載することでご迷惑がかかるようでしたら、ご連絡ください。















2011年12月7日水曜日

こんな本を読んだ 1Q84



4日間で2000ページくらい本を読んだ。
「スティーブ・ジョブズⅡ」とこの(今更)「1Q84」である。

村上春樹の本そうとう読んでいるつもりだが、これはまだ読んでなかったので、ちょっと集中して読み込んだ。
「今更」のベストセラー読みで、BOOK3まで出揃っているから、「早く次出ないかな」と思わなくてすむのもよろしい。



長い物語だ。
本人がどこかに書いていたが、まぁ、ノー天気な物語だ。
青豆と天吾の物語が平行して進んでいく。
ハードボイルド・ワンダーランドと同じだ。
ワンダーランドを読んだ時は、深く心に残るものがあったが、1Q84にはそれはない。
最終ページを読んで、「えっ?これで終わり?」と思ったくらいだ。

しかし、この本を批判する人はとても多いようだが、僕には面白い。
圧倒的に面白い。
そして、謎解きも含めて、その物語の圧倒的な長さが好きだ。
多分だけど、村上春樹が長距離ランナーであることと僕自身も(村上氏ほどではないにせよ)毎日の様に10km近く走るランナーであることが関係しているような気がする。
関係ないかな?



きっとしばらく経ったら、また読みなおすような気がする。
でも、「羊をめぐる冒険」ほどの愛着は今のところないけどね。

こんな本を読んだ スティーブ・ジョブズⅡ



ベストセラーになってしまった「スティーブ・ジョブズ」の後編Ⅱである。
アップル復帰からiPhone・iPad公開、癌で亡くなるまでの自伝だ。

ジョブズの本は山ほどあるが、やはりこの自伝が面白い。
ジョブズをよく知らない人が、「こういうことだろう」ということで書かれた本は、内容が過剰で思い込みが強すぎる。
この自伝は、ウォルター・アイザックソンが何度も何度もジョブズと直接話しをして、その言葉(と事実)をかなり正確に書かれているので、自分なりの解釈ができるので、そこがいいと思う。

次に読む本は決まっている。
もう一人のスティーブの物語だ。


2011年12月6日火曜日

夕べはお客様の忘年会に参加させていただいた。
16号線の某日本料理店(蟹で有名)である。

蟹でお腹いっぱいになることは過去に記憶がないが、昨日は蟹で腹いっぱいになった。

こんなものを食べました。

茹で蟹。


それをほぐしたもの。
こういうの得意。
一気に箸で全部掴んで口に入れた。


蟹のお刺身。
テレビでタレントがよくやるように、この状態で顔を上げ、先の方から口に入れた。


途中に出た、河豚入り茶碗蒸し。


豪快焼き蟹。


こんな風にほぐれます。
デカイ。


揚げ出し。
これが美味しかった。


タレを付けて焼いた蟹足。


そして、蟹すき鍋。


天婦羅も出た。


最後は、お寿司まで出た。
蟹すき鍋は蟹の旨みがたっぷり出て、おじやも作った。

大量に飲んだし、大満足である。

ページビューの合計