2012年5月27日日曜日

大谷ファームで苺狩り

本日は、お日柄もよろしく、我が家からのんびり歩いて15分ほどの、国道16号線沿い(と言っても、多分、絶対分からない)の大谷ファームの農場に苺狩りに参加させていただいた。
地主の「オオタニショージ」さんは、毎度毎度、何か農場でできるたびに呼んで下さり、(ここがありえないんだけど)何の見返りもなしで、農場のものを取らせてくださるのであった。

で、今月は、苺である。
勿論、苺で生計を立てられているわけではないので、「苺、大量にできちゃったんで、持って行って!」なんだけど、太陽にいっぱい当たっているので、確かに甘い。


大地と太陽の恵みを確かにいただいた、と思わせる、ナイスな苺である。



勿論、苺だけでなく、もろもろ、取らせてくださる。
こんな、タラノキの間に群生する蕗だ。


こちらは、伽羅蕗(きゃらぶき)にする予定である。




お次は、さやいんげんである。
太陽に当たりすぎて、グリーンピースじゃね?なのも多いけど、それはそれで美味しいのであった。



農場は、イチローが端っこでホームランをかっ飛ばしても、超えない位広い。
こんな、可憐な大根の花も咲いている。
あぁ。大根の花。
この白さは大好きである。



「何か出きちゃってたんで」と見せてくれた、(参加者全員が「玉葱だァ」と勘違いした)大蒜である。
でかい。
干して、きっちりいただくことになる。



最後に、カモミールである。
「自然に群生しちゃって。。。持って行って!」とのことだったが、素人が相手にできる量ではないのであった。
大量に取らせてもらい、花の部分を乾燥させてカモミール茶にするとよろしい、と言われたのだが、いかんせん、量が多すぎる。
自宅に持ち帰り、500ほど花の部分を取ったが、さすがに飽きた(苦笑)。



カモミール茶、楽しみである。

ショージさん、ありがとうございました。

2012年5月24日木曜日

2012年5月12日土曜日

内田樹氏のブログから ~利益誘導教育の蹉跌~


内田樹氏は、自分の発言を「貴方の発言として発信してよい」と公言されています。

以下の氏のブログは、最初から最後まで共感したので、掲載させて頂きます。まぁ、僕のブログに掲載したって何も変わらないけど。氏のブログに行くと、氏の過去の論を読むことができます。頭がクラっとしますが、ぜひ!
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「世界に通用する人材育成」をめざして橋下徹大阪市長が府知事時代に始めた「TOEFL上位校に破格の助成金を与える施策」が行き詰まっている(朝日新聞5月11日朝刊)。

府は50校分5億円の助成金を準備したが、参加校はわずか8校。基準点をクリアできたのは4校。すべて私立だった。
一位の関西学院千里国際高等部は私も入試部長時代に営業に行ったことがあるが、帰国子女が多く、ほとんどアメリカのハイスクールみたいな雰囲気の学校だった。
授業を英語でやる学校とふつうの公立高校が英語のスコアを競っても勝負にならない。
助成金1800万円を受け取った千里国際は、生徒全員にiPadを配付したそうである。
でも、受け取った側もあまり浮かない顔をしている。
英語で授業をやっている学校がハイスコアを取るのは当たり前で、「現実に通用する英語教育を大阪全体で実現する」という政策の成否とはあまり関係ないのですが・・・という教頭先生のコメントが伝えられていた。
助成金事業への参加校が少なかったのは「100人以上のチームを作って参加する」ということと「受験料(17000円)は生徒負担」という条件がハードルになったからである。
実際には二位の関西外語専門学校の高等課程と四位の大阪YMCA国際専門学校の高等課程はそれぞれ23人、31人の参加であるので、基準を満たしていなかった。
平均点が基準値(38点)を突破すれば受験料は助成金で賄えるが、達しなければ返ってこない。
今回の受験校8校のうち4校は平均点が基準点に達しなかったので助成金はゼロ。
うち3校は次のコンテストにはもう参加しない意向だそうである。
となると、次回からは5校で助成金を分け合うことになる。
そんなことしても英語教育振興の効果はないから、たぶん三回目はないだろう。
学校が助成金を受けるための競争に、生徒たちを自己負担で参加させるというゲームのルールそのものがアイディアとしてあまりに偏差値が低かったと私は思う。
この事業は橋下前府知事が韓国の高校を視察したときに、流暢な英語でディベートする高校生を見て、日本の英語教育に危機感をもったことで始まったものだそうである。
「利益誘導で学習させる」というアイディア自体がもう無効を宣告されているということになぜこの政策の起案者たちは気づかでいるのか。
私はそれが不思議である。
「英語を勉強して高いスコアをとると、金になる」という「リアリスト」のロジックは、高校側の「スコアが低ければ、参加料とられ損」という「リアリスト」のロジックに反論できない。
「今これだけ金を出せば、そのうちどんと返ってきますよ」という口調で営業に来る人間を見なれ過ぎたせいかも知れない。
これまで繰り返し書いてきたが、日本の子どもたちが学習意欲を失ったのは、「勉強すれば、金になる」という利益誘導のロジックが学校教育を覆い尽くしたせいである。
親たちも、教師たちも、メディアも、政治家も、みんな同じことを言った。
勉強すれば、金になる(しないと貧乏になる)。
そういえば子どもたちは報償を求め、処罰を恐れて、必死になって勉強するようになるだろうと人々は信じたのである。
けれど、子どもたちはそれから急坂を転げ落ちるように勉強しなくなった。
学習時間は劇的に減少した。
というのは、このような利益誘導のロジックは次の3種類のリアクションに有効な反論ができないからである。
(1) 「他の方法で金を儲けるから、オレ、勉強パス」
(2) 「金要らない、オレ、もう持ってるから」
(3) 「金要らない、オレ、物欲ないから」
そもそも、文科省と経産省が旗振りをしている「グローバル人材育成」というのはその本性からして、(1)のタイプの子どもたちにたいへんに高い評価を与える傾向がある。
そりゃそうである。
スティーブン・ジョブズも、マーク・ザッカーバーグもさっさと大学をドロップアウトして「他の方法」で世界的な富豪になった。
たぶん中学でも高校でも、このお二人は先生たちからは「反抗的なガキ」として憎まれていたと思う。
興味のない教科の勉強なんかぜんぜんやらなかったはずである。
彼らはたまたま英語を母国語とする国に生まれたから、英語を話したが、もし非英語圏で生まれていて「英語できないと、グローバル人材になれないぞ」と高校の教師に意地悪く言われたら、絶対に英語の勉強なんかやらなかったと思う。
「あ、そう。英語わりと好きだったけど、今お前がそう言ったから、もう生涯絶対やらねえよ」
というようなリアクションをするような人じゃないと、あそこまでにはなれません。
「やりたいこと」に達するために、しぶしぶ迂回的に「やりたくないこと」を我慢してやるようなタイプの人間は、どのような分野においても「イノベーターになる」ことはできない。
これは自信を以て断言することができる。
ぜったいに・なれません。
ビジネスマンとして、あるいは政治家として、あるいは官僚として、小成することならできるだろう。
だが、「算盤を弾いて、『やりたくないこと』を今は我慢してやる」ことができるようなタイプの人間には「イノベーション」を担うことはできない。
そういうものである。
だから、ジョブスやザッカーバーグを「グローバル人材」のサクセスモデルとして示しておきながら、「『グローバル人材』になるために、先生の言うことを聞いて、学校の勉強をちゃんとやりましょう」と言ったって、それは無理なのである。
「グローバル人材」と「学校教育」の間には相関性がない。
ぜんぜん。
真にイノベーティブな才能は、論理的に言って、その才能の意味や価値を査定する度量衡そのものが「まだない」ものである。
そうである以上、「最もイノベーティブな子ども」は学校においては「能力計測不能」の「モンスター」としてしか登場しようがない。
でも、文科省や経産省の役人たちは「モンスター」については何も考えていない。何の指示も出していない。
だから、教師たちは「モンスター」が出現したきたら、青くなって潰しにかかるはずである。
もし、ほんとうに日本を救うような「グローバル人材」が欲しいと思っているなら、「モンスター」の取り扱いマニュアルを真剣に考えるべきなのだ。
元モンスターの大人だって、探せばそのへんにいるんだから、彼らをつかまえて、訊いてみればよい。
「あなたはどうやって学校教育で潰されることを免れて生き延びたのですか?」
たぶん、半数が「私、学校行かなかったから」。残り半数が「あ、私、帰国子女ですから」と答えるであろう。
いずれにせよ、「他の方法で金儲けるから、オレ、勉強パス」という子どもは組織的に出現し始めている。
そして、ほんとうにかちゃかちゃキーボードを叩くだけで巨富を築くような「子ども」があちこちに登場している。
教師がそれを制して言うべき言葉があるとすれば、「学校教育の目的は金が稼げる知識や技能を習得させることじゃない」ということに尽くされる。
それ以外に、彼らを学校教育に引き戻す言葉はない。
だが、確信をもってそう言い切れる教師が今の日本にいったいどれだけいるか。
ほとんどの教師は「学校教育の目的は金が稼げる知識や技能を習得させることだ」という俗信に違和感を持ったとしても、有効な反論をできないでいる。
そういう教師は「うまい金儲けの方法見つけたので、学校辞めます」という子どもを前に絶句するしかない。
(2)と(3)の子どもたちについても同様である。
彼らを学校に引き戻そうとしたら、「学校教育の目的は金が稼げる知識や技能を習得させることではない」とはっきり告げるしかない。
私が今の日本の教育行政に対して一貫して批判的なのは、教育行政の要路の人々が「こうすれば子どもたちは勉強するようになる」と信じている利益誘導の「リアリスト」ロジックはもうとうに破綻していることに彼らが少しも気づいていないからである。
今後も彼らは懲りずにさまざまな「利益誘導」によって、子どもたちを勉強させようとして、そのすべてに失敗するであろう。
彼らが「学校教育の目的は次世代を担うことのできる成熟した市民を育成することである」という本義に気づくまで、いったい私たちはあとどれくらいの時間を無為のうちに過ごさなければならないのだろう。
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2012年5月2日水曜日

2012年4月29日 福島ボランティア紀行

2012年4月29日(日)、福島県安達郡大玉村の仮設住宅(福島県富岡町の原発避難住民の方の一部が住まわれています)にボランティアに行ってきました。

と言っても、もちろん瓦礫の処理とかではありません。
Facebookで知り合った、座間さんという女性(相模原市でパワーストーンを取り扱っておられます)が昨年7月にも開催されたイベントです。
仮設住宅の周りが殺風景なので、お花で満たして、富岡町の被災民の方々に少しでも心安らんで頂きたいという趣旨のナイスな企画です。座間さんの旦那様は、「座間農園」の座間正晴さん。花苗はお手のもので、今回も1000を超える花苗を一人で運び込まれました。

この企画は全ての運営が、全国の(この活動の趣旨に賛同された方々の)募金で賄われています。
で、僕もそうした趣旨に賛同し、第二弾の今回、ポスターや募金の呼びかけや当日のプログラムなど、全て作らせていただきました。
こんなのです。
※お役に立ったように思います。


そして、現地にもお手伝いに行ってきたわけです。
なぜなら。。。
僕の父は福島県の川内村の出身、妻は楢葉町の出身、福島の親戚はほぼ100%浜通りに集中していますので、地震・津波・原発事故と全部ど真ん中でくらっています。
ヒトゴトデハナイノデス。
こうした活動を通じて少しでも福島に笑顔を取り戻せたらいいなと思っています、これからも。
もちろん、健康な日本人として、宮城や岩手のボランティアにも参加すべきだったんだけど、やはり、福島のために何かしたいという思いの方が強かったです。
今回実現できて、とても嬉しいです。


【29日 早朝~夕方

29日朝3:30起きで東北道を目指しました。
最初は、妻の運転です。
お天気もよく、朝焼けの昇る朝日が幻想的でした。



16号線、東名、首都高、東北道と全て順調、というか車が少なかったです。
まっ、朝早かったし。
那須高原まで一気に行きました。


運転を交代し、本宮ICで降り、地図通りに進み、現地には8:30に到着しました。
当日のプログラムでは、10:30から富岡町の方々の受け付けが始まるので、さすがに2時間前では誰もいませんでした。

仮設住宅は広大な敷地に、何百世帯も入れるようになっていますが、実際に住まわれている方は少ないです。
今回のイベントの会場になった一区域にはどなたも住んでおられないようでした。
少し、不便なところなようで、積極的にここに来ることはどうしても二の足を踏まれるのかもしれません。



9:30を過ぎ、セラピードッグ(犬に触れることで心の安らぎを取り戻していただく)を実施される小黒さんが新潟から到着されたり、座間さんご夫妻も到着、整体師によるセルフケア(被災民の方々の身体を解きほぐす)を実施される竹浩さんご夫妻も整体師の仲間を引き連れて到着、他のボランティアの方々も到着されました。
写真は、セラピードッグのワンちゃん達。


お会いしたことがある方の方が圧倒的に少ない中、富岡町役場の方(仮設住宅内に富岡町大玉出張所というのがあります)やボランティアたちと協力し、テントを立て、椅子を並べ、お弁当を並べ、座間さんご主人が用意された花苗や土やプランターをトラックから降ろし、ブルーシートを敷き、テーブルを並べ。。。。などを(30度近い暑さの中)こなしました。
作業中は、さすがに写真は撮れませんでした。

花苗に水をやる、座間さんご主人です。


こちらが、座間さん。


ツーショットです。
ご主人の厳しい表情が、座間さんの指示の「無謀さ」を物語っています(笑)。


昨年の第一回の「福島にお花を植えよう作戦」に桜を持ってきて下さった方(名前失念、ごめんなさい)が、桜を持ってきて下さいました。
ものすごく、綺麗でした。




昼食には、お弁当以外に、からし菜のお浸しなんぞも配りました。
※これを作られたのは、多分、座間さんの妹さん?すごく感じのいいかたでした。


昼食後、少し時間があったので、昨年の花苗・植えた桜(ふっこう桜と名付けられています)の様子を見てきました。
さすがにまだ、「綺麗に咲いて」とはいきません。 






富岡町大玉出張所家屋の横に貼られていたものです。
右が僕の作った、当日のプログラム。
左が放射線量報告。
福島ならではです。


午後、座間さんご主人が、花苗の説明を開始しました。
花苗は1000以上用意し、仮設住宅の方に(確かお一人7-8株)無料で配るものです。
これは、大変喜んでいただけましたね。



で、ちょっと、感動秘話。

この、参加者の中に、妻の叔母さんがいて、浪江から母の位牌を持ってきてるとのお話。
妻の母は、浪江の人。妻が小さい頃に亡くなっています。
叔母さんが参加していたことも知らないし、位牌の話ももちろん知りませんでした。
イベントの最後に、その位牌を叔母さんが妻の所に持ってきてくださり、妻に手渡してくれました。
このイベントがなければ、おそらく手にすることはなかったでしょう。
こういうのを、奇跡って言うんですね。

【29日 夕方~夜

イベントは無事終了し、ボランティアとジュースやお茶で乾杯し、集合写真を撮って解散しました。
僕たちはそのまま、大熊町で被災した妻の従姉妹が引っ越した会津若松に向かいました。
特に混雑もなく、交代で運転しながら1時間ほどで到着しました。
従姉妹の旦那(僕と同い年、原発で働いていた方(今も働いてるけど))もいて、夜は会津の焼き鳥屋さんに行きました。
ずっと思い描いていたビールです。
そして、焼き鳥です。
大量に摂取させていただきました。



【30日】

朝早く、目覚め、従姉妹一家が寝ているうちに、妻と二人で鶴ケ城まで歩いて観に行くことにしました。
※従姉妹一家の家は、磐梯山を臨む、鶴ケ城の近くなのです。

途中の近所を走る、単線です。


のんびり30分近く歩き(ちなみに、朝の7:00くらいです)、到着しました。
猪苗代湖’sの歌う例の福島の歌にでてくる鶴ヶ城です。

桜がものすごく綺麗でした。
また、朝早いのに、随分人がいてびっくりしました。
もちろん、数十人レベルですけど(笑)。






お腹がすいたので、のんびり従姉妹一家の家に歩いて戻ります。
途中、こんなのが突然あってびっくりしました。
ただ、家一軒分くらいの空き地に突然あるのです。



昼近くなり、従姉妹一家の家を出発しました。

妻の希望(と運転)で、喜多方に向かいました。
20kmくらいです。
坂内食堂で喜多方ラーメンを食べよう!が合言葉でしたが、2時間待ちとのことで、さくっと諦め、お隣の「松」で30分待ちでいただきました。





こちらです。
チャーシュー麺大盛り900円です。
喜多方ラーメンは、結構単調な味で飽きるのですが、こちらのラーメンはこのチャーシューが(脂っこくなく)大変美味で、最後まで行けました。


お店を出ると、坂内食堂の行列は更に3倍くらいになっていて、(多分)4時間待ちくらいではなかったでしょうか。
そして、スープが無くなったら終了、なので「待って食えない」人も出ることが想像され、何ともお気の毒でした。

喜多方から、磐梯山を臨みながら、郡山を介し、上りと同じ那須高原のSAまで妻の運転です。
快調でした。


そこから、地獄が待っていました。
運転が僕になったのですが、断続渋滞の連続です。
どのSAも「入るのに渋滞」だったし。
自宅到着までの約5時間強、休憩なしで一気に運転仕切りました。
先述の猪苗代湖’sの例の福島の歌を歌いながら、自分を奮い立たせ頑張りました。

途中、夕食のカツカレーをCoCo壱番屋で購入し、自宅に戻ると、ムーさんが、かような格好で出迎えてくれました。
もちろん疲れましたけど、なんとも充実の2日間でした。



会津の本屋さんで福島民報社の発行している「東日本大震災 原発事故 ふくしま1年の記録」という写真集を購入しました。
馴染みのある場所が沢山写っているもので、妻がどうしても現地で手に入れたがっていたものです。
よかった。

ここで、問題です。
【問題】
東日本大震災後、始めての国賓として来日したブータンの国王夫妻のお名前を述べよ。
【回答】
ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王
ジェツン・ペマ王妃

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
疲れたでしょう(笑)?

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