2011年5月24日火曜日

村上春樹を読む

先日、ブックオフに行った。
「村上ラヂオ」の単行本が200円で売っていた。
佐々木マキと大橋歩の画を観たらダメである。
心が溶ける。。
「村上ラヂオの単行本じゃねーか!」で手にとって、「おぉ!やっぱし文庫と画の迫力が違うぜ!」で買ってしまった。
ちなみに、同じ本、文庫で既に持っている。

既に持っている本は結構な確率で買っていると思う。
ほとんどの場合、初見と思って買う、つまり、記憶力が衰えてきている。
年取るに連れてその度合いが激しくなってきたように思う。
なんせ、「おぉ、これは面白そうだ。」と、中身を少し読んだ上で買ってしまうのだから。
家の本棚に同じ本を見つけたときの衝撃はかなり大きい。



村上春樹の本で最初に買ったのは、「1973年のピンボール」、講談社文庫で、今本屋に並んでいるものとは表紙が微妙に違う。



佐々木マキ氏の画に何か感じた。
双子の女の子との出会いと別れ、その「乾いた描写」が何とも好きだった。
今も好きだ。
それと、ピンボール、スペースシップの歴史のところとか。
風の歌を聴けの軽い感じが少し重くなった感じで、そこも好きだった。
今も好きだ。

でもやはり、「風の歌を聴け」である。
こちらも最初の講談社文庫の表紙が好きだ。




村上作品の中では多分これを一番読んでると思う。
確かこの本に触発されて、マイルスとかグレン・グールドとかを聴き始めた。
クールな文体に圧倒された。
その短さもよろしい。

村上作品、特にエッセイに出てくる本やレコードは、結構な確率で自分の人生に影響を与えているような気がする。
1Q84のヤナーチェックと同じように。
REMとかレッドホットチリペッパーズとかね。

後、大好きなのは、やはり羊、「羊をめぐる冒険」、「カンガルー日和」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」である。

   

村上氏の本って「自分の為に書いてくれたんだァ」と思わせてしまうのが人気の秘密のような気がする。
それと、どんな作品でも「冒険」で「若者が成長していく物語」なんだよね。
そういう意味で、ONE PIECEと同じだ。
それと、「日本」を全く感じさせない。
でも、「日本人だなぁ」と思うところも多々あって、そこらあたりのバランス感覚が「日本人に合う」のかもしれない。

ちなみに、他の長編小説・短編小説・エッセイ集など、殆ど全部読んでいるけれど、「ねじまき鳥クロニクル」は、あの、人の皮を剥ぐ残忍な拷問シーンがどうしてもダメで、これ以降、だいぶ敬遠していた時期がある。

で、今は、冒頭に出てきた「村上ラヂオ」



そして、遅ればせながら、「1Q84」



そして、「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んでいるわけだ。

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