2011年5月20日金曜日

こんな本を読んだ 逆立ち日本論



内田樹強化月間の一冊。
養老孟司氏との対談である。

新書の「あれ、もう終わり?」感がなく、タップリ楽しめる。
そういえば、新潮選書ってなんでしょう?
新潮社のサイトによると、

新書ブームが続いていますが、新書の原稿枚数が400字詰で約200枚(「新潮新書」の場合)であるのに対し、選書は300〜350枚が標準。たっぷりとした読みごたえとともに、ひとつのテーマの全体像が見えてきます。「人間をみつめる」「歴史と文明をよく知る」「科学の眼をひらく」「異文化に親しむ」「思想や宗教をじっくり学ぶ」「文学や芸術を愉しむ」「生活を楽しむ」「現代社会の問題をあぶりだす」「人生を考える」——などなど、切り口はさまざまですが、教科書的な教養路線にとどまらず、不確実な時代に生きる私たちの「考えるヒント」になるようなリアリティのあるテーマを選んでゆきたい、そして、読んでくださった後には「世界の見え方がちょっと変わってしまう」ような、刺激と深みをあわせ持つ作品を提供してゆきたいと考えています。



だそうです。
この1冊しか読んでないけど、ちょっとお値段高い。
1200円だった。
無論、新潮社らしい、長年手元に置いても安心(すぐに黄ばんだりしない、劣化が遅い)なので分かるのだが、それでも高い。
一律1000円なら、納得である。
新潮選書は1000円です!にするとよろしいかとおもう。





閑話休題:
文庫本はどこの出版社のモノが良いだろう、中身でなく。
断然、志ん朝社である、志ん朝文庫である。
あの、紐の栞が未だに採用されていてぐっとくる。
中身関係なく、ぐっとくる。
紙質も最高である。
30年近く前のものでも、きちっとしている。
「もう一度読もう」という気にさせてくれる。
ただ、表紙はそのセンスに絶句orzのものも結構ある。
何といってもひどいのは、KK文庫である。
紙質も軽く、荒く、数年でボロボロである。
嫌な、赤っぽいろに変色する。
触る気にもならない。
無論、紐の栞なんてない。
で、とくに安いわけでもない。
そんなつもりで作っているわけではないだろうけど、どんなKK文庫でもいい、一冊手にとったら、「あっ、KK書店の本って、全部こんななんだろうな」と思うと思う。
何とも安っぽいのだ。
中身まで軽そうだ。
なおI波文庫は、堅牢で好きである。


新書は、K文社新書とI波新書が好きである。
※中身ではない。
何とかして欲しいのはK談社現代新書である。
かなり好きな新書が多いのだが、何と言えない安っぽさがある。
手にとって、1000円近い金額を見ると「!」となる。
多分、経営層を変えるとよくなると思う。


文庫でも新書でも、あの、「要らない」カバーって何とかならないか。
カバー要らない。
本屋さんは、さらに「カバーは?」と聞いてくれるが、カバーに更にカバーである。
ペーパーバックのようにしてほしい。
カバー要らない。
帯もいらない。
あと、1000年もしたら、実現するかな。
※何年たっても、紙の本がなくなることはないので。





「本は安い!」というのはよく聞く言葉だが、毎日毎日買う人にとっては、決して安くはないと思う。
最近は、文庫で1000円とか平気でするし。
最近本当にどこでも見かける本の廃品回収屋(ほら、あの、オレンジと青のお店)に出回るモノを皆さんが挙って(こぞって)買いに行かれるのがよく分かります。
定価2000円のモノが、105円とかで売ってますもんね。
無論、ここ(ほら、あの、オレンジと青のお店)で買っても、著者・製作者・出版社には一円もお金は入らない。(認識違ったら、ごめんなさい)
日本の知的礎を根底から崩すことにならないか。
心配である。





え~っと、「逆立ち日本論」である。
大変面白い本なので、ぜひ、買って読んでください。
「どの辺が面白いの?」という質問にお答えするには、「それはね」と、全部をここに引用するしかないのである。
対談集である。
知的に面白い。
対談集って、自分に興味のない話がちょっと続くとすぐ、本を閉じたくなるが、それはない。
大丈夫。
内田氏が少し多めに話しているが、それは、養老氏の思惑通りである。
養老氏は「過激」、内田氏は「常識をちょっと外れている」感じがする。
Amazonの書評がちょっと厳しめだったので、構えて読んだけど、サイクリングから帰ってシャワーを浴びてからお昼寝の後にでも読める。


素敵な本である。
でも、1000円だといいな。

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