2010年9月12日日曜日

こんな本を読んだ これからの「正義」の話をしよう

話題の哲学書だ。
ようやく読みきった。

正義に関する3つのアプローチ(と本では紹介している)の強みと弱みを探っていく。
3つのアプローチとは、
「幸福の最大化」
「自由の尊重」
「美徳の涵養(かんよう・読めなかった...orz)」
である。


って難しいのだが、要するに、

ある命題・突発的な出来事・古くからの慣習などが読者に突きつけられる。
そしてそれを肯定するか・否定するか、認めるか・認めないかなど、二者択一を迫られる。
AとBの選択肢があって、普通(普通って何だ?)の人ならAを選ぶ、でもそれでいいのか?なぜなら、と延々と続く。。。


激しく疲れる。
きっちり読みきるのには非常に時間がかかる。
ネットで色々書評を見ても、小難しくて何だか分からない。
でも、面白いことは面白い。
カントの章なんか、前頭葉を異次元の世界に連れて行ってくれる。


東大に来て講義したんですよね。
日本の学生相手にどうかな、と思う。
「英語で質問したAさん」とか、英語で話しかけることができたことを賛辞するような記事があった。
あっ、やっぱ日本だとそこなんだ、と思った。
「哲学」でも「正義」でもなく、「日本」の「学生」が「通じる英語」で「多くの聴衆の前で質問・回答する」ことに目を注がれてしまうんだ。
なんとも寂しい。


でも確かに面白い本です。
2,300円ですが、買いでしょう。

これからの「正義」の話をしよう

これからの「正義」の話をしよう

価格:2,415円(税込、送料別)

0 件のコメント:

ページビューの合計