2009年3月8日日曜日

「クラウド・コンピューティング」 を読んだ



今日、読み終えた。
ITの基礎知識がないとつらいかもしれないが、ごく最近の(携帯など家電を含めた)コンピュータ業界に関する現状と未来が冷静に語られている好著だ。
全217ページの内、前半154ページまでは、 「最近のコンピュータ関連の事象」 に関する解説だ。
クラウドコンピューティングにつながる、最新のハイテク・コンピュータ・ネットワークの歴史と最新事情なのである。
なんじゃそれは、と思われるかもしれないが、この前半がないと、155ページ以降が分からないだろう。

最新用語は簡潔にまとめられていて、しかもそれが全体の物語の中で自然に解説されていくので、分かりやすい。

例えば、今日(2009年3月8日)の朝日新聞にネットブックの話が出ていたが、インテルが提供するネットブック用OSのATOMの話を事前に知っている(139ページ)とよく分かる。

クラウド・コンピューティングを一言で定義するのは難しいが、初心者にも分かるように定義するとしたら、 「必要なデータは、ネットワークを介して、自分が今使っているコンピュータ(パソコンと言ってもよい)の外であるクラウド(雲)の中にある。アプリケーションもしかり。」 である。
OracleがNCを大々的に打ち出したとき、現場にいたのでよく分かる。

たいていの話は知っていたが、よくまとまっていて、総復習によい。
しかし、210ページ以降は知らなかった。
「キャズム」 である。
「キャズム理論」 である。
ハイテク機器のマーケティング用語だ。

ちゃんと勉強しよう。
あっ、それと、本書を読むとiPhoneが欲しくなる。

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