2013年11月20日水曜日

20131120_入棺体験に行ってきました

昨日は、Facebook友達の坂部さんが主宰する、入棺体験に行ってきました。

坂部さんは終活のプロ(本業は違うけど)で、実に多彩な活動をされておられる方ですが、今年の3月から入棺体験を主催し、今回で9回目、ようやく出ることができました。

場所は、表参道から徒歩15分ほどの、エコフィンラボ、長谷寺の目の前の静かな(しかし、かなり狭い)場所にあります。

体験者は6名、お一人だけFB友達でしたが、後は初対面の方々ばかりです。
最初に坂部さんから入棺体験の会の経緯などのお話しがあり、参加者の皆さんの自己紹介と、なぜこの会に参加されたのかをお話しいただきました。

ちなみに、ビールとおつまみが出る気楽な会でもあります。確かに、リラックスできます。





僕は、やはり3.11から「死」を意識するようになったし、だからといって「試しにちょっと死んでみる」は出来ないので今回は貴重な体験ができる、といったことをお話ししました。

皆さん、身近に「死」や「老い」を感じられる体験をされていて、大変真剣な気持ちでご参加されていました。
僕は身近に、「死」や「老い」を感じることは今はないので、ちょっと自分が恥ずかしかったです。

次に、ダンボール製の棺「エコフィン」をなぜ使うのか(そう、棺は段ボールなのです!ただし、車が乗っても壊れない強固なものです)をスタッフの田畠さんから、森林の環境破壊などの観点からお話しいただきました。

お話の最中、TBSの取材カメラが入りました。




いよいよ、入棺です。
一人、3分間です。
僕は4番目だったのですが、皆さんそれぞれ感想が違いますね、当たり前ですが。

棺は狭いです、横が。

肩が当たってしまいます。

ですが、枕に頭をおろし(枕があることを知りませんでした)、足を延ばし(足の先は棺に付かない)、白い薄い布団をかけ、蓋が締まると真っ暗になります。

外で皆さんが話している声が遠くに聞こえます。

目をつぶって、息を止めてみました。

目をつぶっても自分が真っ暗な中にいることが分かります。

そして、(肩は窮屈だったけど)足先が何にも当たらないからなのか、何か広い世界に放り出されたような気分、このまま帰ってこれないんじゃないか、いや、それならそれで仕方ないかという、何とも解放された気分、短い時間のはずでしたが、かなり長く感じました。










棺の外で話をしているのがよく聞こえるという方が多かったのですが、僕は遠くにしか聞こえませんでした。
でも、何か声は確かに聞こえます。
参加者のお一人がおっしゃっていましたが、棺の中でも外の声は聞こえるから自分の時は、悲しんでないで楽しく話して欲しいと。
なるほど、体験しないと分からないことですね。

実際に入棺してその感覚を体験し、参加者の皆さんのお話を聞いて思ったことは、
1.生前から終活を行っていくことはいざという時、慌てないで済むので、看取る人がいたらやるほうがいい
2.人様のために日々を尽くそう
2.毎日を丁寧に生きよう
ということです。
いつも思ってはいることだけど、想いはもっと強くなりましたね。

テレビカメラが入っていたのは邪魔にもならず、緊張もしませんでした。
まぁ、放映されるか分からないし。

お一人お一人の感想をお聞きして、慰労会に向かいました。
会場を出て、長谷寺前で振り返ると、ヒルズが煌々と光を放っています。
お寺とヒルズ、その今昔のコントラストが何ともいい。


慰労会は、表参道駅近くの激安中華料理、脳の神経が断ち切られるかと思うほどの超激辛唐辛子なんぞをつけながら、10種類くらい食べ、飲み、楽しい時間を過ごしました。
ちなみに、お一人1,700円!!!

本当にとても楽しい体験でした。
体験希望者がとても多いみたいで、これからも続けていくそうです。
多くの方に体験していただきたいなと思いました。


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