2011年5月7日土曜日

多摩御陵散策

世はGWである。
※明日で終わるけど。
5月6日は、妻の父もGWを利用して我が家に泊まりにきていたので、多摩御陵に向かう。



妻の父は、福島県双葉郡楢葉町の生まれで育ちで家もある。
老後の余生を過ごすための家は津波に持って行かれてはいない(GoogleEarthで確認した)が、もはや戻ることはできない。
76歳である。
元気で今は東京で仕事をされているが(しかも何歳まででも働ける奇跡の職場だ)、いつまでもという訳にはいかない。
「どうしていいのかおらはわかんない」と呟いていた。
当然である。
原発事故の影響は、直接被害もそうだが、妻の父のように間接的な被害も数多く産んでいるのだ。



街が暗い。
今は節電なので、とても暗い。
でも、何というか、「ここ暗くしなくていいから」という場所(階段とか混雑する通路とか)が暗いように思う。
きっと皆が暗くすることに慣れていないのだ。
いや、逆か、明るすぎることに慣れてしまったのだろうな。
どうでもいいところが明るい。

でも、ほんのちょっと前までは今くらいの暗さだったはずだ。
暗くていいところはわざわざ明るくせず、明るいほうがいいところは明るくすればいいと思う。
この地震が起こる前までは、色々なメディアが報じるように、「明るすぎた」のだと思う。
パチンコ店などを特に強く攻撃するつもりはないが、「明るくなくてもいいところが明る」過ぎたと思う。
勿論、「明るくすることの意味」も分かるのだが、ちょっとだけ皆が努力すれば、全然「ちょっと暗くする」のはいけると思う。
僕たちは「楽な方」に流れすぎたのだろう。
でもそれは仕方ない。
「電気を湯水のように使いなさい!」と僕たちは追い込まれてきたのだから。
微力だが、食い止めるために努力したいと思う。



今稼動している原子力発電を「すぐに」「停止する」ことは無茶であると思う。
10年スパンで「徐々に廃止」が正しいと思う。
勿論、ずっと同じスピードで「徐々に」である必要はない。
「火力発電がいける!」と思ったら、「廃止を少し早めに推進」でいいし、「福島原発大爆発!」とかあったら、「即停止」でもいいし。
考えられうる最大の「防御」はしなければならないが、今回もそうであったように、「想定外のことは常に起きうる」のである。
最初の10年の間に地震がきたら、それはどうしようもない。
誰の責任でもないと思う。
だって、日本国中の原発廃止を決定して、明後日から推進と決定して、明日巨大地震がきて原子炉冷却できません!ってなったらどうするのだ?って話である。

なお、今後も原発を推進することは反対である。
理由:賛成する理由がない。
「原発がないと電力不足になり日本の国力が低下し。。。」って、話が違うと思う。



この大地震・津波・原発事故も少しづつ忘れられていくのだろう。
※だって、阪神淡路大震災のこと、ここ数年、思い出したことなんて正直ない。ごめんなさい。

阪神淡路大震災(他にも沢山ある震災被害を)ずっと支援できるように考えていきたい。


え~っと、多摩御陵の話である。
昨日は少し寒かったが、風もなく絶好のお散歩日和である。
多摩御陵までの駐車場に車を停め(ちなみに、町田街道はがらがら、そりゃそうだ、平日だし)昼食のために少し歩いて戻る。
新緑が大変素敵である。
心が洗われる。
※なんせ、日々汚れているので。




戻って参道の最初の信号左に素敵なお蕎麦屋さんを発見した。
トロロ蕎麦が売りの「むさし庵」である。
店外の看板に値段表がなかったので、ややビビったが、もりは500円である。
普通である。

こちら、トロロ天蕎麦である。
1,100円である。
妥当な値段である。
※お店のお姐さんが超元気で、超感じがいいのでそれだけで800円!とすると超安い。
天婦羅が全て揚げたて(揚げ冷ましではない)で、熱々である。
珍しいズッキーニの天婦羅もある。
写真では見えないかもしれないが、海老もある。
天ぷら用のつゆと蕎麦用のつゆが別である。
ナイスな心遣いである。
お蕎麦が結構な量だ。
ハッキリ、満腹である。
惜しむらくは、そばつゆが少し「濃い」。
トロロがタップリ入っているので、その分も計算されているのかもしれないが、少し「濃い」。
「蕎麦を少しだけつければいいじゃん」と言われるかもしれないが、トロロがタップリあらかじめ入っているので、蕎麦をどっぷりつけないわけにはいかないのだ。
次回期待しよう。



多摩御陵に戻る。


こんな看板ができていた。
分かりやすい。


以降、心のスイッチを全てOffにして散策する。
「この国をお守りください」と強く祈る。
無論下々の言葉などお聞き入れいただけないと思う。
しかし、祈るとき、僕と妻と妻の父しかいなかったから、ひょっとすると聞き入れてくださるかもしれない。


















入り口奥の池の亀が、「お疲れさん」と見送ってくれた。

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