内田樹氏の「ふつうのことば」で書かれたフランス現代思想の解説・入門書である。
けしてスラスラとは頭に入ってこない。
でも、面白い。
分からなさが面白い。
ってことは、少しは分かってんのかな。
秀逸なのは氏のあとがきである。
「かつては邪悪なまでに難解と思われた構造主義者たちの、「言いたいこと」すらすら分かるではありませんか。
レヴィ=ストロースは「みんな仲良ししようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。」
どうだろう。
読もうという気になるでしょう?
でも、決して帰りの電車の中で読んではなりません。
頭を使い過ぎて激しい睡魔に襲われ、降りる駅を確実に通りすぎてしまいます。
要注意。
0 件のコメント:
コメントを投稿