2011年4月5日火曜日

こんな本を読んだ 寝ながら学べる構造主義



内田樹氏の「ふつうのことば」で書かれたフランス現代思想の解説・入門書である。

けしてスラスラとは頭に入ってこない。

でも、面白い。
分からなさが面白い。
ってことは、少しは分かってんのかな。

秀逸なのは氏のあとがきである。

「かつては邪悪なまでに難解と思われた構造主義者たちの、「言いたいこと」すらすら分かるではありませんか。
レヴィ=ストロースは「みんな仲良ししようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。」

どうだろう。
読もうという気になるでしょう?

でも、決して帰りの電車の中で読んではなりません。
頭を使い過ぎて激しい睡魔に襲われ、降りる駅を確実に通りすぎてしまいます。
要注意。

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