2011年4月21日木曜日

こんな本を読んだ 沈む日本を愛せますか



内田樹強化月間の一冊である。

高橋源一郎氏との「政治の話」で対談集だ。
SIGHTの編集長渋谷陽一氏がインタビューする形になっている。
インタビューする形にはなっているが渋谷氏自身も大いに発言しまくっているので、3人の対談集みたいになっている。

政治の本なんて一冊も読んだことはなかった(田中角栄の日本列島改造論は読んだ)し、高橋源一郎氏の本も一冊も読んだことないし、国政に興味もないけど、全然知らなかったことを知ることができたり、思いがけないものとものがリンクされたりして、大変分かりやすく、面白い。
内容をここでは紹介しない。
ぜひ、買って読んで欲しい。
※でも、こういう感じの本、嫌いな人はいるだろうなぁ。

政党の話・小沢氏の話・歴代の首相の話・沖縄問題の話・選挙の話など、話題は狭く・深く・広く展開する。
小沢一郎氏の話が結構出てくる。
※この本を読んでも、小沢氏を好きにも嫌いにもならないから安心して読んで欲しい。

口語体で、本当にその言葉で話しているような感じだが、知識のひけらかしとか一切無く、しかも(本書の中でも指摘されているが)お互いに反論をしないで、「そうそう」で、どんどん話がつながっていく。
したがって、ものすごく話が長い(本が厚い)。

帯にもあるが、極論で暴論で正論が語られる。
そしてここで語られることは100%「そうそう」である。
52年も生きてきてよく意味がわからなかった言葉がさらりと交わされているのも魅力だ。
例えば、コロキアルとかルサンチマンとかナロードニキとかね。
こんな言葉、口にしたこと無いもんね。

1500円だが、買いである。
東北関東大震災後の混乱の今の日本を語っていただきたい、何を語ってくれるのかを知りたいと思う。

本書は、雑誌「SIGHT」に掲載された2009年4月から2010年8月までの対談で、このウチダ×タカハシ対談は今も続いている。
雑誌って基本的に買わない(取っておけないから。この雑誌は捨てちゃうけど本は捨てられない話は、星新一氏の分が秀逸だと思う)んだけど、これは買ってみようかなと思う。



ところでこの方(内田樹氏)の本を集中的に読もうと思って随分たつが、著作の何%位読み込めたのだろうか?

今まで読んだ本は24冊、今から読む手元にある本が2冊。
半分くらいは読めたのだろうか。
レヴィ=ストロースの本とか全然買ってないし、まだまだだな。
それに、どんどんどんどん、ブログに書いていく人なので、全然追いつける気がしない。
頑張って、「まぁ、内田さんの本は大体一通り読みましたけどね。」とかなんとか言えるようにしよう。
って、誰に言うんだろう?

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