2010年3月17日水曜日

こんな本を読んだ 続羊の歌


羊の歌に続く、続編だ。
広島、終戦から、氏がヨーロッパで暮らす若き日々、帰国後の日々など、その当時の光景とともに氏の考えていたことが微に入り細に入り語られる。
改行が大変少ない岩波文庫で大変読みにくい。
でもまたそこがよろしい。
中世ヨーロッパの音楽や美術に関する記述は、「何言ってんだかさっぱり分からない。」のだが、でも、また、そこがよろしい。
全体として読むと、腹に落ちる。
今、復刻ブームのようで、書店で新品のこの本が山積みだ。
「相当の決心」をしないと、最後まで読めないだろう。
それにしても、この人、結局何ヶ国語を話せ、聞き取れ、書けるのだろう。
脅威だ。

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