2010年2月11日木曜日

こんな本を読んだ 「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト


今amazonで見たら、第10位だ。
売れているらしい。
「はじめての課長の教科書」で有名な酒井穣氏の新書だ。
敬愛する東京大学准教授中原淳氏のダイアログの話が出てくる。
最近の人材育成の話がコンパクトにうまくまとめられている。
また、自身の会社での試みを様々な形で正直に語ってくれているので、参考になる。
しかし、どのページを読んでも、「で?」である。
「いやいや、理論は分かりました。で?」
「そのフレームワークは知ってます。で?」
「はい、それ知ってます。で?」
今僕が在籍している会社は、(多分)日本でも有数のIT人材育成企業(のはず、しかもベンダー系でない唯一の独立系教育企業で、この世界では知らぬもののない企業)だが、この手の理論を引っさげて、もしくは経験してきて、鳴り物入りで何人もの方が入社し、この本にあるような様々な試みを実践しようとしてこられたが、100%失敗している。例外はない。
。。。何て言うと、きっと、「分析」から入るんだろうなぁ、「原因が特定できなければ何もできない」って言うんだろうなぁ。

教育・人材育成は「熱い心」、これが全てである。
成功事例は全て、これがある。
こっちも、お客様も。
この本の最後にすばらしいが言葉ある。
「教育とは心に残る教師のことである。」
フレッド・ヘッキンガー(ニューヨーク・タイムズ教育担当編集委員)
まさに!
でも、こういう「言葉」って、ことごとく「海外の人」の言葉ですよね。
どうして?
日本人、駄目?
あっ、この本、色々考えさせられるので、一応お勧めで。

2 件のコメント:

酒井穣 さんのコメント...

こんにちは。ご紹介いただいた本書の著者です。まずは本書のお買い上げ、ありがとうございました。また、「一応おすすめ」という嬉しい書評を頂戴し、ありがとうございます(笑)。

ご指摘のとおり、業界できちんと仕事をされている方にとっては、本書の多くの記述には目新しさはないかもしれませんね。そして熱い心、重要ですね。

今後ともよろしくお願いします!Twitterもフォローします。

Unknown さんのコメント...

著者ですか。。。orz。。。まさか著者の方からコメントが来るとも想像もしていませんでした。勝手なこと書いてしまって申し訳ありません。でも、ありがとうございます。酒井さんの本は、他にも数冊読ませていただいています。期待していますので、また、いい本書いてください。買います。
この話を後ろの席の同僚(♀)にしたら、鞄から「これ?」と例の新書を出しました。売れてますねぇ。

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