2009年12月4日金曜日

「いい人」をやめると楽になる を読んだ



50万部突破のベストセラーになっているようだ。
さもありなん。

実に深い本だ。
警句も多く、その一つ一つが曽野氏の言葉で語られる。
また、なんとも潔い。

いくつか紹介しよう。


世の中には、対等に見られるのが嫌いで、自分はいつも一段相手より上でなければ気がすまないと感じる人や、すぐに僻んで相手は自分をばかにしていると思う人とがいるが、どちらも私には重荷である。

しかし今では、誰でも「それをする権利がある」という。理由はさまざまだ。こちらは病気なのだから、年を取っているのだから、初めてだから、一生に一度だから、それをする権利がある、というふうに言う。

男らしく、妻や秘書のしたことでも「知らなかったとしても私の管理不行き届けです」と言える姿勢がない人には、人を率いて行くことはできないと思い続けている。

人は自分が必要とされていると思う時幸福になる。

自分に自身のある人は、他人がどう言おうと殆ど問題ではない。

私が自分の年を感じるのは、重いものがもてなくなったと思う時である。

関心がない人に人は人間は愛はもちろん憎しみも抱かないのである。

一人の人を傷つけるくらいの強さがないと、一人の人の心も救えない。


どうだろう。

カトリックの人の本だと分かると、狭い視野の人は、「はいはいはいはい。」で遠ざけるのだろうか。
もったいない。


いい人、やめようっと。

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