2009年12月4日金曜日

築地 を読んだ



「築地」を読んだ。

取引されるものの種類・規模も取引額も全世界で最大級な魚市場の全貌が、細かく分かる。
豊洲に移転が決まっている築地なので、この本は、歴史的価値も十分なものだろう。
※移転には、現場は大反対らしい。

アメリカ人の人類学者が、(途中合間はあったが)、何年にも渡り、築地に深く入り込み、自分の目で観察し、築地にまつわる数々の歴史にまで言及した、大著である。
※ページ数が、あとがきまで入れると、643ページもある。某病院で1.5時間集中して読んだ時があったが、腰と腕を痛めた。重い。。。


ちょっと長々しい解説で、「そこ、もういいから。」的な退屈な部分もあるが、築地を通して見た様々な「日本」を見せてもらえる。
楽しい本だ。
「多分、築地ってこういうことなのだろう。」と思っていて実際は「おぉ、知らなかった!」ことも、数多く解明されていて面白い。

また、「外人」目線でかかれているのも面白い。
そもそも築地場内市場は「小売はいたしません」の大看板が上がっていて、日本人ならそれを見た時点で入り込まないそうだ(おばさん軍団は別とわざわざ解説してあるのも面白い)。
それなのに、「外人は注意されたりしないから大丈夫」とばかりに、外人向けのガイドまで載せている。
愉快である。


50になってから、色んなところに行くようになったが、実は、築地には殆ど行ったことがない。
移転前には行ってみたい。

そして何度か通ってから、この本を読み直したい。

「築地」。。。。。魅惑的な地名だ。


日々の激務の合間に読むにはよい本だった。

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