2009年3月29日日曜日

「ダイアローグ 対話する組織」 を読んだ


対話型のコミュニケーションを実行することで、大人は学び、成長していくはずだと説く。
それに伴い、組織も変わっていくと説く。
最終的には、 「行動に変わる・変える」 ことが一番大切で、 「深く考える」 だけでは駄目なのだ。

なるほど。
よく分かる。


中原准教授の主催するLearningBarに参加したこともあるし、ワークプレイスラーニング2008では準備する側として参加したこともある。
わざわざ時間とお金をかけて参加される方々は、殆どが興奮状態で、積極的に 「対話」 をされる。
大人がまじめにその時初めて隣り合わせた方と共通の話題で対話をするのだ。
その光景はすごい。

が、明らかに 「対話を拒絶」 される方も若干はおられるようだ。
ボランティアが、周りの人との 「対話を促す」 も、そういう方は、決して対話の輪に加わらない。
一人称で語りたがらない。
わざわざ参加されているのに。。。
難しいものだ。
その時行動に変えられない人は、後で(=職場に戻って)も決して行動を変えることはできないように思う。


本書に、DECの話が出てくる。
個人が 「自ら行動」 し、会社を世界企業として維持・推進させてきたのは組織が意図的に行ってきたもので、 「無理をせざるを得ない働き方でも、それは自分で決めたこと」 と思わせることで、結局、個人が燃え尽きてしまい、IT業界の激変について来れずに衰退していってしまったというものだ。
自分の勤務する会社が、元DECで、元DEC社員が何人も残っているので、興味深い。


本書は、あまりに平易な語り口なので、前著と比べると 「軽い」 感じがしてしまう。
※著者も分かっていて、きっちり解説されている。
さっと読めてしまうが、 「腹に落ちる」 のには少し時間がかかると思う。
僕は3回読んだ。
個人、そして組織の 「学び」 を 「考える」 のによいきっかけになる本だと思う。
安いし、お勧めだ。

こういう本(に限らないけど)は自腹を切って買わないと決して腹に落ちない。
僕は図書館で本は借りない。
食事を抜いてでも、自腹を切って買う。

なお、個人的には、こっち(前著)の方が好きかな。
読みやすいと思う。 

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