2009年2月22日日曜日

「交渉術」を読んだ

ロシア外交の四方山話本だ。
交渉術を学ぼうと思ってこの本を買うとつらい。

第1章以降は、交渉術に関する話は、ない。
一つ一つの話が全て交渉術の実践的お手本なのだ、と言われてしまうと困るが。

第1章で述べている広義の交渉術は
①交渉をしない交渉術・・・こちらが損をすることが分かっている場合は、そもそも交渉の土俵に上がってはならない。
②暴力で相手を押さえつける交渉術
③取引による交渉術
である。
なるほど。
あとがきまで入れて、399ページの大部の本だが、第1章はわずか20ページだ。

それにしても、佐藤氏の筆力には感服だ。
ページをめくるのが、もどかしいくらいである。
最近続々と本を出しているようだが、この1冊を読めば佐藤氏の実力が分かる。

しかし、実名満載のスリリングな外交話も、一般小市民には、 「はぁ。。。」 という話ばかり。
ハニートラップ(魅力的な女性を用いた罠)なんて、自分の半径には全く縁がない話だ。
近寄れないし、近寄りたくない世界。
そういうことだ。



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