ユダヤ人って何だ、と思って読んだ。
無論、内田樹強化月間の一環でもある。
私家版のユダヤ論である。
内田節炸裂だが、さすがに小林秀雄賞を受賞した本だけのことはあり、多くの内田本にありがちな、大脱線がない。
日本人とユダヤ人という比較も多くあり、色々と考えさせられる。
第1章のユダヤ人の定義が分かりやすい。
※却って分かりにくくもなっているのだが。
ユダヤ人は「何ではないのか」という消去法である。
1.ユダヤ人は国民名ではない。
2.ユダヤ人は人種ではない。
3.ユダヤ人はユダヤ教徒のことではない。
哲学の巨人たちの様々な引用がなされるが大変わかり易いと思う。
脳の、普段使っていない部分が刺激される。
それにしても、ご飯と味噌汁と納豆と沢庵を食べている民族として、「分かる」けど「理解できない」ことが沢山ある。
さらに内田樹強化月間は続く。
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