2011年4月9日土曜日

こんな本を読んだ 身体知



内田樹強化月間に読んだ。

内田樹氏と疫学・母子保健の専門家・三砂ちづる氏の対談である。

この本の裏表紙に、この本の内容が簡潔にまとめられている。
大人が、日本人が培ってきた身体の知恵や日本文化の持つ他者への愛情や距離の取り方についてまとめている。
若い人に読んで欲しい。



印象に残った言葉。

他人と違う選択をすることに、そんなに恐怖心を持つ必要なんかない。

自分が文化資本が足りないせいで、社会の下層にランキングされるのではないかという恐怖心と、なんとか文化資本を手に入れて社会的上昇を果たしたいという焦慮。
でも、教養って、そういう心理を「はしたない」と感じる感覚のことなんですけどね。

。。。あるいは自分の内側から言葉が出てくる時でも、輪郭のはっきりしない、どういう意味だかよくわからないような言葉がぽろっと出てきても、自分の言葉を違和感を持ちながらも、別に平気でだしていける。ノイジーなもの、語義のはっきりしない言葉がコミュニケーションの場にはどんどん出てくるわけですけれど、それを不快だとは思わない。それを意味不明だといって嫌わない。そういうことができる人が「コミュニケーション能力が高い人」だと思うんです。

どうでしょう。
読んでみたくなりませんか?

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