山本夏彦氏の本は、学生時代もよく読んだ。
いつもまっすぐで剛速球だ。
何を読んでも襟を正される。
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この本は、氏の週刊新潮の<夏彦の写真コラム>から選んだ「ひとこと集」である。
ひとこと集だが、氏の文章はきっちり読める。
一つだけご紹介しよう。
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言葉咎めはだれでも一つは出来る
。。。(宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の)「玄米四合」をヨン合に誤る人も二十四の瞳を二十ヨンの瞳とは読むまい。。。
試しに、妻に「二十四の瞳」を読んでもらったら、「にじゅうよんのひとみ?」と言った。
むむむ。
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最も僕も若い頃、内幸町(うちさいわいちょう)の読みを妻に尋ねられたとき、「ないこうちょう?」と読んで大笑いされたことがあるから人のことは言えない。
ただ、襟を正し、これから間違えないようにすればよいのである。
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