2010年1月5日火曜日

こんな本を読んだ おひとりさまの老後


男編の後に読んだ。
お風呂で読んだので、本がカピカピだ。
これは面白い。
老若男女、人であれば読んでおいた方がよいだろう。
如何に死ぬかがよく分かる。
珠玉の言葉、感心した言葉をいくつか。
アウトドアの楽しみの一つは(中略)、人間を受けいれるでも受けいれないでもなく、ただ自然がそこにある、圧倒的な事実に接することだ。

葬式というのは、亡くなったひとのためよりも、生き残ったひとのためにある。

日本の高齢者の問題は(中略)年金だけでは暮らせないこと。

正しいことを言われても、言い方が気にさわるせいで聞く耳をもてない場合はしばしばある。

日本には赤の他人との関係をつくりだすために、本来、親族に対して使われることばを転用する用語法さえある。(おじさん、おばさんなど)

「お年寄りの最後を親切な家政婦さんが看とってその人に全財産残すとかって遺言されたら、やっぱり困るでしょ?」何が困るんだろう?晩年のさみしさを癒してくれたのが、その女性だけだったとしたら、その程度の家族関係しかつくってこなかった本人たちの問題だろう。

およそ位牌だの家族の写真だのというものほど、当事者以外のものにとって意味のないものはない。

死んだあとのことまでかまっていられない。
どうでしょう。
読みたくなったでしょう?

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