この情報をネットで察知し、電車が動き始めたのを確認してから新宿駅に向かう。
ロマンスカーは無論、全部ストップだ。
新宿駅小田急線のホームは人でごった返していたが、各駅停車のホームはがらがらだ。
のんびり座り、グールドのモーツァルトを聴きながら足を組み、本を広げ、電車に揺られる。
1時間近くで町田に着く。
まぁ、各駅停車でも急行と比べて20分くらいしか違わないのだ。
年を取ったので、「1分でも早く!」とかない。
じっくり本も読めて、モーツァルトもじっくり聴けて、言うことない。
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町田で降りて家に向かう途中、横浜線の脇の草ぼうぼうのところに、ゴミを投げ入れる初老の大馬鹿と遭遇する。
※この草ぼうぼうの辺りは、誰か一人がゴミの袋を投げ捨て、その後誰彼構わずゴミを投げ入れてしまう名物の場所だ。
初老の大馬鹿が捨てたのは、タバコの空き箱のようだった。
身なりも貧しく、たばこの吸い方も激しく、何かに怒っているようだ。
「ゴミ捨ててんじゃねぇ!」と言って、横っ腹を僕が蹴り上げたら、即死だろう。
※パンチも自信あるが、蹴りのほうが自信ある。
こういうとき、どうしたらよいのだろうか。。。
「馬鹿は長くは生きられないよ。誰も貴方の方を振り向かない。一人の寂しい人生を送りなさい。」と心で思い、家に向かう。
ぐっと奥歯をかみ締める。
それしか出来ない。。。
奥さんとか子供がいるのだったら辛いな、と思う。
ちょっとつらいクリスマスだ。
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638文字、ちと長い。
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